初歩的なことですが、改めて書いてみたいと思います。quarter、「四半期」の処理です。
third quarterをそのまま訳したら第3四半期ですが、金融レポートの翻訳では、そのまま「第3四半期」と訳すことは、あまりありません。
国によって、企業の会計年度、国の財政年度が異なるからです。
日本では第1四半期は4月から始まりますが、米国では1月からスタートします。インドの財政年度も、日本と同様4月から開始となります。
そのため「第3四半期」と書いた場合、日本やインド関連の文脈では10月から12月までの3ヶ月を、米国では7月から9月までの3ヶ月を指します。
どの期間を指しているかを明瞭にするため、金融翻訳では「第3四半期」という代わりに「7-9月期」とか「10-12月期」とするのが一般的です。
Telecom sector underperformed due to weak 3Q earnings results.
という文章があったら、インド株式に関する文章であれば、
「通信セクターは、10-12月期の四半期業績の低迷を受け、市場全体の成績を下回った」
となりますし、米国市場の話であれば、
「電気通信セクターは、低調な7-9月期業績を反映し、株価は相対的に低迷した」
というような処理になります。
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