翻訳コラム by 石川正志
トップページに定期的に連載している「翻訳コラム」を、バックナンバーとしてまとめました。このコラムでは、金融の世界で使われる独特の表現を一つずつ取り上げ、説明いたします。

金融業界では固有の表現や用語が使われており、辞書などをみても、なかなか適切な訳語が見つかりません。証券・運用業界での実務経験、経済新聞の購読、業界紙の読み込みなどを通じて、「この英語はこの日本語を充てるとピッタリくる」という事例を紹介して参ります。
GDP growth - GDP成長率

ごく一般的な言葉ですが、GDP growthについて触れてみたいと思います。

GDP growthが3%というような英語の文脈があった場合、真っ先に思い浮かぶのは「10-12月期のGDP成長率は、年率換算で3%だった」というような表現でしょう。

この「GDP成長率は~%」、或いは「GDPの伸び率は~%」という表現は、英語を訳す上で、誰でも思いつきます。

しかし新聞や各種レポート等で使われていて、意外に使えないのが「GDPが増加した」という表現です。以下のような表現はよく出てきます。

「米商務省が発表した10-12月期の米実質国内総生産(GDP)は、前期に比べて、年率換算で3.2%増加した」

GDP→「成長率」→「成長率は~%」という発想が一番楽で、多くの訳はそれで処理できるのですが、GDPは「増加するもの」という捉え方を併せ持っておくと、訳に広がりが出てくるように思います。

(補足)
「率」を使う場合、「GDP成長率」、「GDPの伸び率」のほか、「GDPの増加率」も使うように思います。

一覧へ
株式会社ワードトラストトップページへ戻る
株式会社ワードトラスト
WORD TRUST English お問合せはこちらへ 電話:03-6427-0061