ごく一般的な言葉ですが、GDP growthについて触れてみたいと思います。
GDP growthが3%というような英語の文脈があった場合、真っ先に思い浮かぶのは「10-12月期のGDP成長率は、年率換算で3%だった」というような表現でしょう。
この「GDP成長率は~%」、或いは「GDPの伸び率は~%」という表現は、英語を訳す上で、誰でも思いつきます。
しかし新聞や各種レポート等で使われていて、意外に使えないのが「GDPが増加した」という表現です。以下のような表現はよく出てきます。
「米商務省が発表した10-12月期の米実質国内総生産(GDP)は、前期に比べて、年率換算で3.2%増加した」
GDP→「成長率」→「成長率は~%」という発想が一番楽で、多くの訳はそれで処理できるのですが、GDPは「増加するもの」という捉え方を併せ持っておくと、訳に広がりが出てくるように思います。
(補足)
「率」を使う場合、「GDP成長率」、「GDPの伸び率」のほか、「GDPの増加率」も使うように思います。
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