翻訳コラム by 石川正志
トップページに定期的に連載している「翻訳コラム」を、バックナンバーとしてまとめました。このコラムでは、金融の世界で使われる独特の表現を一つずつ取り上げ、説明いたします。

金融業界では固有の表現や用語が使われており、辞書などをみても、なかなか適切な訳語が見つかりません。証券・運用業界での実務経験、経済新聞の購読、業界紙の読み込みなどを通じて、「この英語はこの日本語を充てるとピッタリくる」という事例を紹介して参ります。
quarter - 四半期

初歩的なことですが、改めて書いてみたいと思います。quarter、「四半期」の処理です。

third quarterをそのまま訳したら第3四半期ですが、金融レポートの翻訳では、そのまま「第3四半期」と訳すことは、あまりありません。

国によって、企業の会計年度、国の財政年度が異なるからです。

日本では第1四半期は4月から始まりますが、米国では1月からスタートします。インドの財政年度も、日本と同様4月から開始となります。

そのため「第3四半期」と書いた場合、日本やインド関連の文脈では10月から12月までの3ヶ月を、米国では7月から9月までの3ヶ月を指します。

どの期間を指しているかを明瞭にするため、金融翻訳では「第3四半期」という代わりに「7-9月期」とか「10-12月期」とするのが一般的です。

Telecom sector underperformed due to weak 3Q earnings results.

という文章があったら、インド株式に関する文章であれば、

「通信セクターは、10-12月期の四半期業績の低迷を受け、市場全体の成績を下回った」

となりますし、米国市場の話であれば、

「電気通信セクターは、低調な7-9月期業績を反映し、株価は相対的に低迷した」

というような処理になります。

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