運用報告書を翻訳していると、offsetという英語がよく登場します。
その月の運用リターンに、どんな要因がプラスに寄与し、どんな要因がマイナスに貢献したか、という文脈の中で、ある弱材料が、プラス要因をoffsetし、結果として、パフォーマンスはマイナスになった、というような話の展開です。
このoffsetも幾つかの訳し方が考えられます。
「エネルギー・セクターのプラス寄与が、素材セクターのマイナス寄与を帳消しにした」
「景気指標の改善というプラス材料も、円高というマイナス要因によって打ち消された」
「資産配分効果が、銘柄選択のプラス効果を相殺し、最終的にマイナスの成績となった」
このoffsetの訳は、特に金融固有の表現として決まっている訳ではなく、他にも、日本語として上手な訳し方があるように思います。
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